兵庫県の一番南にある淡路島は年間を通じて瀬戸内海特有の温暖な気候に恵まれています。
この淡路島の玉ねぎはおいしいことで有名になってきて、関東でも販売していることをみかけるようになりましたが、当社が通信販売で「淡路島の玉ねぎ」を売り始めた十数年前はあまり東日本では見かけませんでした。
淡路島の北端は、兵庫県の明石と全長3,911mの「明石海峡大橋」でつながっていて、本州からは車で簡単に渡ることができます。
私が若いころ釣りをしに淡路島に行っていたころ(相当昔)は、西宮からフェリーで行くことが出来ましたがもう廃止されています。
淡路島につくと、目につくのは軒先にぶら下がっている「玉ねぎ」で、後に知りましたが「玉ねぎ小屋」と言われていて軒でつるして乾燥させていたんですね。
もちろん、名物の玉ねぎは淡路島の定食屋さん、レストランでもふんだんに使われていました。
今でも印象に深いのは「焼き肉定食」の肉の下は玉ねぎスライスがどっさり。玉ねぎがいっぱいだと食べにくいのではないかと想像してしまいますが、柔らかくて甘くてまったく問題なく完食でした。このころは未だ「淡路島玉ねぎ」の販売はしていません。
じっくり、約七カ月
淡路の玉ねぎは収穫時期によって3種類に大別されます。当社の6月下旬からお届け開始するタイプの玉ねぎは、9月に苗床に種をまいて、1~2月に植え替えます。そこから厳しい寒さにジッと耐えて5~6月に収穫されます。
この7カ月の間にじっくりと栄養をため込んでいます。
そして収穫した玉ねぎは「玉ねぎ小屋」などで、ゆっくり自然乾燥させ甘みが増した淡路たまねぎがつくられます。
今年2020年の出荷サンプルをチェック
出荷前に、必ず現品はチェックします。
蓋をあけると、大きいサイズの玉ねぎが見えます。出荷サイズはL・Mとしています。上に見えるはLですね。
5kgも入っているとご近所へのおすそ分けをする方もいらっしゃいます。届いた状態では上面は平らですが、組み立てると持ち運びに便利な持ち手が現れます。
5kgの玉ねぎってどのぐらいの量があるのか?
わかりにくいので、新聞紙に広げてみました。新聞紙は広げていない一面のサイズです。かなりの食べ応えがある量ですが、L・Mなんで玉の大小もあります。
「じっくり、約七カ月」の説明で使っていた玉ねぎの写真と比べて皮の色が薄いのですが、これは出荷の初期だから風乾期間が短いからで、出荷時期が遅くなれば皮は乾いて茶色になってきます。
いざ、今年の玉ねぎをカットしてみます。
玉ねぎの汁がジワっとにじみ出てきて、そこそこ風乾も進んでいる感じですね。
まだカットしたときの匂いも薄目で、さらっとしています。
玉ねぎスライスでいただきましたが、まだ早い時期なのでさっと水洗いぐらいで辛味もなく十分美味しくいただけました。
でも、玉ねぎは農作物です。出荷する時期や取れた畑でも味や匂い、水分量は若干異なりますので、調理の方法は工夫してみてください。
玉ねぎの皮の色が薄いのは、今のサンプルが若くて風乾が進んでいないからです。これから皮の色は少しづつ濃くなっていきます。若い玉ねぎは辛味も薄く柔らかいので、スライスなどをしても水に少しさらすだけで食べられますが、柔らかい分傷みやすくなりますので、風通しが良いところで保管するなど十分注意してください。
冷蔵庫で保管する場合は、新聞紙などでくるんで野菜庫にいれるのが良いようですが湿度が高い分傷むのは早いようですよ。
ライター M.M 2020/06