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フルーツ山梨のシャインマスカット

長かった梅雨が明けて日差しがきつくなってきました。

当社の出荷担当者からは、例年この時期になると

「現場では暑くて痩せそうです」「この暑さはやばいです」などの悲鳴が聞こえますが

残念?なことに、今年は現場担当からの悲鳴はまだ聞こえてきません。

 

 私たちは過ごしやすいぐらいの涼しさが欲しいのですが、農作物にとっては夏には夏の暑さが必要です。

ギラギラとした太陽でしたが、夏の果物をおいしくしてくれる現場にまた行ってきました。

 

今回は、ちょっと長いです。桃の選果場、シャインマスカットの生産者の方の話、直売所の話、ご興味があるところを読んでいただければ幸いです。

フルーツ王国山梨の中でも果樹の一大産地

JAフルーツ山梨は、笛吹の東側の山梨市から、塩山、勝沼などのエリアの農協です。マップ表示を立体的にすると山に囲まれた盆地であることがわかります。車から遠くを見渡しても、四方に山が見えていました。

当社では、桃、ぶどうなどの果樹のフルーツで大変お世話になっています。 来月の「たべごろnavi」プレゼントの「シャインマスカット」はJAフルーツ山梨さんから出荷します。


 

当社では桃は7月から出荷しています。今年は雨が長くて生産者さん、農協さんも苦労されていました。

写真は、生産者で収穫された桃が農協に運び込まれて1個づつ目で検品してから機械で合格したものを重さや形、糖度で機械で識別したものを農協で箱詰めしているところです。

皆さん、とても忙しくあまりお邪魔にならないように撮影させていただきました。

たくさんの桃がドンドン箱詰めされていくのはとても壮観です

 


 

少し小高いところから下を見下ろすと、一面のブドウの棚

家と高い木以外の緑色は全てブドウの棚です

細長い建物のように見えるのは、ブドウの棚の上にかけている雨除けのビニールです。ブドウの木は私の身長より低いくらいにきれいに作られています。

 


そして今回は、生産者の内田 正さんの園地でお話を伺うことができました。

園地に入ると、身長よりも若干低い「シャインマスカット」の木があって白い袋をかけたぶどうが、見渡す限りぶら下がっています。他の産地や果樹でも皆さん苦労されていますが、これ全てに袋をかけるだけでも大変な作業なことがわかります。ブドウを育てるのには、他にも様々な作業や技術があります。

 


 

単に袋がかけてあるのではありません。袋の上の部分には蓋をするように上から被せてあり、実のほうに袋が被せてあります。一つ袋をとって見せていただくと、はち切れんばかりのシャインマスカットが出てきました

 

 


色々とお話を伺いましたが、ぶら下がっている「ぶどう」の上部の軸はずいぶん長いですし、粒をとった後があります。

【質問】上のほうの粒を見ると半分くらいとってしまっているように見えますが・・

「そうなんだよ、粒をとってやらなかったら倍以上の長さのシャンマスカットができてしまうんだよ」

「でも大きすぎたら、箱に入らないし見栄えも悪い。先端のほうの出来が良いシャンマスカットを見極めながら、粒数を段々調整していくんだ」

「最初はすごく小さい房なのを、手をかけて育ててここまで大きくしているんだよ。粒のとり方で房の形も変わってくるけど、今見せた房は上のほうも隙間なく粒がついていて、これは最高だな!」

他の種類のブドウも同じように粒をとって整えていきます。黒系のブドウは上のほうの粒が軸を囲むように成長していくのですが、シャンマスカットは自分では軸を取り囲んでくれないなどのお話も伺えました。


木の作り方にも、テクニックがあるとのことです。

白い袋のほうのシャインマスカットはランダムにぶら下がっていますが、黒い袋のシャインマスカットは真っすぐに一列に並んでぶら下がっています。

「ぶどう」の枝は、天井を這わせるようにして成長しますが、黒い袋のほうの木は、木の枝をHの字になるように這わせて、選定やいろいろな作業が楽になったり雨除けを実の上だけに取り付けられるなどができるとのこと。

直売所の「フルーツ直売所 八幡店」にも行ってきました。


そこで【質問】

「白いランダムな方は、マークとかしてないと思いますが、どこまでどんな作業したかって、わからなくなったりしないんですか?」

「いやいや、この園地のどのブドウに、どの作業をしたかってのはオレは全部わかっているよ。当たり前だ」

いやいや、素人が失礼な質問をしてしまいました。

快く見学や話を聞かせていただいてありがとうございました。

全国の生産者の方は、手塩にかけて作物を作っていらっしゃいますが、大雨で水に浸かってダメになってしまったり、どんなに手をかけてあげても天気が悪くて収穫量が少なかったり、最近は例年と同じ天候で順調という言葉は、ほとんど聞かれなくなりました。

今回も、本当に心を込めて作っていただいている話を聞けました。私たちは美味しく作っていただいていることを伝え、おいしく食べて、一生懸命販売していくことが大事だと改めて感じました。

ちょっと寄り道

山梨県山梨市北239

コロナが治まらない中ではありますが、来店する人も多く(例年よりも多いかもとのこと)

フルーツ、野菜、ワイン、ジュース等などおいしいものがいっぱいありました。

野菜は、午前中でドンドン無くなってしまうそうですので、午前中の早めに行かれることをお勧めします。


 

直売所で、どうしても気になったのが「桃ジュース」と「ブドウジュース」で個人では、両方購入させていただきました。

 

そこで、お土産プレゼント用にもう一本買ってきました。

「上品なとろける桃ジュース」1リットル瓶

 

自分用に購入したものは昨日飲んでみましたが、まさに、とろりとろけるジュースでお勧めです。1,400円でしたがこれは価値あり!

ツイッターで「お土産プレゼント」として送付させていただいております。

 


そして名物で一息

山梨の出荷担当から、山梨の特集なら是非紹介してほしいとのこと。フルーツ山梨の隣のエリアですが御坂にある「ほうとう」が美味しい「味馬車」

夏限定メニューの「おざら」です。山梨名物ほうとうの「冷やし版」です。

彼は今暑くて干上がっていますが、これで元気をもらっているとのこと。暑い山梨に来る方がいらしゃったら、是非これを食べてほしいとのお勧めです。麺は「ほうとう」ですね。つるつるして美味しそうです。山梨に来られたら是非「味馬車」の「おざら」をご賞味ください。(掲載にはお店の許可はもちろんいたいてます)

当社担当は、これで頑張っています。


2020年 8月 ライター M.M